猫の毛柄とは、色が被毛にどう配置されているかのことです。タビーなら縞、三毛ならまだら、ハチワレ(タキシード)なら白い胸元と足先、ポイントカラーなら明るい体に濃い末端。どれも品種ではありません。同じ毛柄は雑種の猫にも純血種の猫にも現れ、それぞれに、かなりよく知られた遺伝の仕組みがあります。
毛柄・毛色・品種はそれぞれ別のもの
猫を言い表すとき、私たちは三つの別々の考え方をひとつの言葉に混ぜてしまいがちです。
- 毛色は色素そのものです。黒、オレンジ(茶)、そしてその淡い「希釈」版であるグレー(ブルーとも呼ばれます)とクリーム。ほかにブラウン、シナモン、白もあります。
- 毛柄は、その色の配置の仕方です。縞模様、まだら、白い部分がある、あるいは顔・耳・足・しっぽに向かって濃くなる、といった違いです。
- 品種は血統のことで、文書化された基準に沿って繁殖され、猫の登録団体に記録された系統を指します。
つまり「グレーのトラ猫」は毛色と毛柄の組み合わせで、「白黒の猫」は毛色と白斑の組み合わせです。メインクーンはタビーにもサビにもバイカラーにもなり得ますし、庭に迷い込んできた猫も同じです。この三つを分けて考えると、ほかのどんな説明もずっとわかりやすくなります。
タビー:多くの毛柄の土台にある模様
タビー(日本ではキジトラ、サバトラ、茶トラなどと呼ばれます)は、イエネコでもっとも多い毛柄で、おそらく野生の祖先の姿にもっとも近い模様です。ほとんどのタビーには、額にはっきりした「M」の字、目尻から後ろへ伸びる細い線、輪模様のしっぽ、縞の入った脚があります。体の模様は、主に四つのタイプに分かれます。
| タビーのタイプ | 体に見られる模様 |
|---|---|
| マッカレル(縞) | 脇腹に細い縦縞が並び、魚の骨のように見える |
| クラシック(渦巻き) | 太い渦巻き模様で、両脇腹に「的」のような円が出ることが多い |
| スポッテッド(斑点) | 縞が途切れて、大小さまざまな斑点になっている |
| ティックド | 体にはほとんど縞がなく、一本一本の毛に色の帯があり、砂をまぶしたような風合いになる |
タビーの模様は猫に深く組み込まれていて、単色の猫にもうっすら現れることがあります。黒い子猫が強い日差しの下でかすかな「ゴースト」の縞を見せることがありますが、成猫の毛に生え変わるにつれて薄れることがよくあります。オレンジの猫にはほぼ必ず何らかのタビー模様があり、まったく模様のない茶色の猫がなかなか見つからないのはこのためです。
この言葉はほかの言葉とも組み合わされます。「トービー」は、まだらの部分に縞が入ったサビ猫のこと、「パッチドタビー」や「キャリビー」は、色のついた部分が縞になった三毛猫のことです。
三毛とサビ:ほとんどがメスになる毛柄
三毛猫(キャリコ)とサビ猫(トーティシェル)は、どちらも黒とオレンジを一緒に持つ猫で、ペットの姿で目に見える遺伝の例としてもっともよく知られたもののひとつです。
- サビは、黒とオレンジが体全体に混ざり合ったり入り組んだりしていて、白はほとんど、またはまったくありません。
- 三毛は、同じ二色がよりはっきりしたまだらとなり、白い部分の上にのっています。
- 希釈タイプでは、黒がグレーに、オレンジがクリームに置き換わり、やわらかいパステル調の毛色になります。
これらの毛柄がほとんどメスになるのは、オレンジの遺伝の仕方によるものです。オレンジか黒かを決める遺伝子は X 染色体の上にあります。メスは X 染色体を二本持つため両方の色を持つことができ、皮膚の場所ごとにどちらか一方が働きます。こうして色のモザイクが生まれます。オスは通常 X 染色体が一本しかないので、たいていはオレンジ系か黒系のどちらか一方になります。
オスの三毛やサビもいますが、まれで、たいていは X 染色体を一本余分に持っています。こうしたオスはふつう繁殖能力がないため、意図して繁殖させる人はいません。
サビ猫は気性が激しい、という話を聞いたことがあるかもしれません。英語では冗談めかして「tortitude」と呼ばれます。これは広く知られた言い伝えであって、確かめられた事実ではありません。性格を左右するのは毛柄よりも、生まれて最初の数週間の経験、人との触れ合い、健康状態、そしてその猫自身の個性です。
ハチワレとそのほかのバイカラー
バイカラーの猫は、ひとつの色に加えて白い部分を持っています。白は別の遺伝子によるもので、子猫が発育するあいだに色素細胞が皮膚の一部に届かないようにします。そのため白は、胸、お腹、足先、顔から先に現れるのが一般的です。
白の量は猫によって大きく異なり、その程度に応じてさまざまな呼び名があります。
- **ハチワレ(タキシード):**ほぼ黒で、胸元が白く、足先も白いことが多く、あごや口元が白いこともあります。まるで礼服を着ているような姿です。
- **ミトン・「靴下」:**単色やタビーの猫で、白いのは足先くらいのもの。
- **ハーレクイン:**ほぼ白で、体にいくつか大きめの色のまだらがあります。
- **ヴァン:**ほぼ全身が白く、色があるのは頭としっぽだけです。
ハチワレは単にもっとも有名なバイカラーで、その呼び名は品種や性格について何も語りません。バイカラーはどんな色と白の組み合わせでもよく、茶白やグレー白の猫もまったく同じようにバイカラーです。ある意味で、三毛猫はサビ猫に白斑の遺伝子が加わったものだといえます。
ポイントカラー:温度が描く毛柄
ポイントカラーの猫は、体が明るく、顔・耳・足・しっぽの色が濃くなっています。シャムで有名な毛柄ですが、バーマン、ラグドール、ヒマラヤンといった品種にも見られ、ときには雑種の猫にも現れます。
この毛柄の珍しいところは、温度に左右される点です。こうした猫の色素をつくる酵素は体の冷えやすい部分でしか働かないため、末端が濃くなり、温かい胴体は明るいまま残ります。そこからいくつかのことがいえます。
- **子猫はほぼ真っ白で生まれます。**母猫のお腹の中はどこも同じように温かいため、ポイントは生まれてから最初の数週間で現れはじめます。
- **年齢とともに色が濃くなることがよくあります。**多くのポイントカラーの猫は、年を重ねるにつれて体の色も少しずつ濃くなっていきます。
- **気候が影響することもあります。**涼しい環境で暮らす猫は、暖かい環境の猫より毛色が濃くなりやすい傾向があります。
- **剃った部分が濃く生えてくることがあります。**動物病院での処置のために毛を刈ると、冷えやすくなったむき出しの皮膚から、しばらくのあいだ濃い毛が生えることがあります。
ポイントカラーの猫は目が青いのが一般的で、これも同じ遺伝子と関係しています。ほかの毛柄と同じく、ポイントカラーだからといって、それだけでシャムだということにはなりません。
毛柄からわかること、わからないこと
毛柄は遺伝について何かを教えてくれますが、性格については信頼できることを何も教えてくれません。茶トラは人なつこい、サビはわがまま、ハチワレはいたずら好き、などといわれますが、これは人が語る物語であって、当てにできる特徴ではありません。
それでも、毛柄と健康のあいだには、知っておきたい確かで広く知られたつながりがいくつかあります。
- 青い目の白猫は、片耳または両耳が聞こえない状態で生まれることが比較的多いとされています。白猫が物音に反応しないようなら、獣医師に聴覚を確認してもらってください。
- 色素の少ない明るい色の耳や鼻は、強い日差しで日焼けしやすくなります。白い耳の先に傷やかさぶたがある場合は、家で手当てせず獣医師に診てもらいましょう。
- 被毛そのものの変化、たとえば毛が抜けた部分、つやがない・べたつく毛、同じ場所を何度もなめ続ける様子などは、皮膚のトラブルや痛み、病気のサインであることがあります。毛柄や年齢のせいにせず、かかりつけの獣医師にご相談ください。
それ以外の点では、毛柄はあなたの猫を見分けるための特徴のひとつにすぎません。動き方、鳴き方、ふるまいのほうが、その猫の気持ちについてずっと多くを教えてくれます。
Cat Translator で毛柄の先を見る
あなたの猫の見た目が既知の品種とどう比べられるのか気になるなら、Cat Translator の追加ツールには品種判定と気分スキャンがあります。品種判定は、あなたの猫がどの品種に似ているかを推測するものです。血統書や遺伝子を読むことはできないので、ルーツについての答えではなく、話のきっかけとして受け止めてください。
日々の暮らしでより役立つことを目指しているのは、行動にまつわる機能です。猫を撮影では、最長 15 秒の動画を、しっぽ・耳・体の角度を含めた音と姿勢の両面からまとめて読み取ります。鳴き声を言葉には、録音した鳴き声を短い一文に変え、その裏にある気分と、読み取りの手がかりも示します。どの答えも信頼度スコア付きの解釈であって、確かなものではありません。猫が何を言いたいのかを正確に知ることは、どんなアプリにもできません。
白猫の耳に日焼け対策が必要かといった疑問には、「専門家」に相談で、行動の専門家とケアの専門家に同じチャットで質問できます。回答は一般的なアドバイスであり、診断ではないので、健康上の問題に見えることは引き続き獣医師に相談してください。フレーズ集は無料でオフラインでも使え、新規ユーザーは AI 翻訳を 2 回無料で利用できます。翻訳を継続して使うには、そして「専門家」を利用するにはプレミアムサブスクリプションが必要です。
よくある質問
三毛猫は品種ですか?
いいえ。三毛は白地に黒とオレンジのまだらがある毛柄を指し、雑種の猫にも多くの純血種にも見られます。タビー、サビ、ハチワレ、ポイントカラーについても同じことがいえます。
三毛猫やサビ猫がほとんどメスなのはなぜですか?
オレンジか黒かを決める遺伝子は X 染色体の上にあり、両方の色を出すには通常 X 染色体が二本必要です。オスはふつう一本しか持たないため、オスの三毛やサビはまれで、たいていは X 染色体を一本余分に持っています。
ハチワレとバイカラーの違いは何ですか?
バイカラーは、どんな色でも白と組み合わさったものを指します。ハチワレ(タキシード)はその一種で、胸元が白く、足先も白いことが多い、ほぼ黒の猫です。つまり、ハチワレはすべてバイカラーですが、バイカラーがすべてハチワレというわけではありません。
毛色は猫の性格に影響しますか?
人なつこい茶トラや気の強いサビ猫といったイメージはよく語られますが、それを裏づける信頼できる根拠はありません。猫の気質を形づくるのは、毛よりも幼いころの経験、健康状態、そしてその猫自身の個性です。
Cat Translator チームが AI の支援を受けて執筆しました。Cat Translator に関する内容はアプリそのものに基づいています。他のアプリのメニュー名はバージョンによって変わることがあります。